期待され過ぎた二年越しの新作「WF-1000XM4」ガッツリレビュー
「WF-1000XM4」現状最高。でも期待し過ぎは禁物
毎日待ちに待ち焦がれたXM4がとうとう届きました!(5chとか価格.comを見た感じ早い方だった)以前使ってたSoundcore Liberty Air 2 pro(以下Air2pro)と比較しつつ、最高に期待のWF-1000XM4をレビュー!
スーパー自分語り前置きタイム
Ankerの「Soundcore Liberty Air2 pro」を初TWSイヤホンとして4ヶ月前から使っていて、最初はノイキャン目的での購入。音楽は殆ど興味なかったけど、なんとなくサブスクで邦楽を聞き始めたら沼りました。女王蜂とyama、ハマってます。メジャーどころも結構聞いてる(KingGnu、米津玄師)。そういう経緯なので「TWSイヤホンの経験も一つしかない上に、音に関しても理解が浅いガジェットオタク」のレビューとして見てください。
外観と装着感
実物を見てみると、ケースが思ったよりかなり小さい。Air2pro比でも30%くらい小さい。逆にイヤホン本体は少し大きめかも、よくこの小さいケースに入ってるなってくらい。
少し磁力が強過ぎるのと、形状的にちょっと持ちにくくて出し入れはちょっと手間取る。装着時に滑って落とさないか若干不安。
装着はグリグリ回して入れるタイプのイヤホンで、Air2proのスッと入れるのとは違うのでちょっと慣れが必要だった。
ノイズアイソレーションイヤーピースはフィット感がすごいけど、着け続けると痛くなりやすい。
Air2proの付属イヤピを着けると意外とちょうどいいし、あまり痛くならない。ただ音質もノイキャンも純正でこそなので、状況に応じて使い分け。
音質
フラットめの音質だからか、めちゃくちゃ色んな音が聞こえる。「今までこんなに聞こえてない音あったの」ってくらい聞こえる。
特に感動したのは高音、何かがキラキラ輝いてるのが目に見えそうなくらい綺麗。届いた日にyamaのクリームを聴いた時は、キラキラが流れていく感じがめちゃくちゃ綺麗で感動した。
低音は主張が強過ぎることもなく、物足りないこともなく心地よく鳴らしてくれる。よく使われる表現をするとすれば曲全体を支えるような感覚。
ボーカルも他の音に邪魔されず、よく聞こえる。Air2proはドンシャリ強めでボーカルが隠れているのが嫌だったので、ここは嬉しいポイント。
LDACとDSEE
今回試したAmazon MusicではLDACを使ったとしても最高で24bit/48kHzまでということで、LDACの限界である96kHzを試せていないのが残念。だが16bitと24bitの違いだけで充分その音質には大差がある。解像感も密度も何もかもが圧倒的にイイ。Amazon側の対応が待たれるところ。
DSEEもわりと効果があって、高音は音が増えたように感じ、低音は密度が増すような感じ。音の広がりも結構よくなる。でもLDACが最高です。ちょっとAACで使うの勿体なく感じるレベル。
そしてLDACとDSEEの併用は接続機器によってできなかったりする。かといってAAC+DSEEにすることもLDACに対応しているスマホではできず、SBCになってしまう
ノイキャンと外音取り込み
先行レビューの動画や記事ではノイキャンの評価が大変高く、期待大だったが…なんか思ったほどじゃない。Air2proと大差ないかなと感じてしまった(やるじゃんAir2pro)。高音に関してはノイズアイソレーションイヤーピースの恩恵が大きく、人の声も聞き取りにくくなるほどだったが、他の音域はAir2proでも大体消せているように思う。掃除機の音とか、地下鉄の音とか、音楽を再生していても曲の静かなところでは薄っすら感じる。ノイキャンに関してはここが現在の到達点なのだろう。当たり前だが、ノイキャンはあくまで補助的なものであると再認識した。
逆に外音取り込みはすごい。Air2proは籠もって聞き取りにくかったけど、XM4は機械っぽさは多少あっても、聞こえ方はとてもはっきりしている。ここは圧倒的にXM4がイイ。本当にすごい
操作性
タップすると音がするので、何回タップしたか分かりやすいのがイイ。Air2proはタップしても音がしないので、押せているかわからないことが結構あった。また、タッチセンサーが大きいので押しやすい反面、装着時の誤操作も多い。
割り当てられる操作に縛りがあるのがちょっと残念。Air2proは1,2タップと長押しに自由に割り当てできるので、音量・再生・ノイキャンを大体イヤホンだけで済ませられたけどXM4は右と左に大まかに機能を割り振ることしかできない。アプデで改善できそうなんだけど、ソニーの方針のような気もするのでそのままかも。
マルチペアリングはすごく便利、もうマルチペアリングなしには戻れない。ただ、各機器のBluetoothをオンにした時に勝手に繋がる仕様で、簡単に言うとスマホで音楽聞いててもPCを起動するとXM4がPCに持っていかれちゃう。分かっていればオンオフすれば切り替わって便利とも言える。
細かいことだが片耳での使用について一癖あり、音声アシスタントをAlexaかGoogleに指定すると左だけでは使えない仕様がある。
モバイル機器の音声アシスト機能か使用しないを選べば左右どちらでも問題ない。
総評
どこに書いていいか迷ったので最後に書いてしまうが、バッテリー持ちが素晴らしい。ノイキャンオフで12時間は伊達ではない。
今までのTWSイヤホンと圧倒的に違うかと言われればそこまでではない気がするし、細かい不満点も僅かながらあるものの、総合力はとても高い。LDAC、DSEEによる素晴らしい音質と豊富な機能に加えて、過去のアップデートでアプリが大幅に改良されている経緯を考えると、今後使い込んでいくことでより満足感が増していくだろう。音楽はLDACで、家ではPCゲームでも、ヘビーに愛用していきたいと思う。
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